SFホラー映画おすすめ15選|宇宙・AI・ウイルスがもたらす恐怖を描く傑作【2025年最新版】

SFホラー映画は、科学と恐怖が組み合わさった刺激的なジャンルだ。宇宙、人工知能、ウイルス、異次元……どれも人間の理解を超えた存在や現象が描かれ、「もしこんなことが起きたら?」というリアルな不安を突いてくる。本記事では、SFらしいスケール感とホラーの恐怖が詰まった作品を15本ピックアップして紹介する。

目次

SFホラー映画とは?ホラー映画との違い

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SFホラーは、その名の通り、Science Fiction(サイエンスフィクション)とホラーを掛け合わせたジャンル。未来の科学技術や仮説的な設定をベースにしながら、人間が直面する恐怖を描く。幽霊や呪いといった超常的な怖さではなく、AIの暴走、生物実験、異星人との遭遇など、少し現実に近い題材が多いのが特徴だ。だからこそ、身近に感じられる怖さがじわじわ効いてくる。

SFホラー映画おすすめランキングTOP17【2025年最新版】

1位『エイリアン』シリーズ(1979〜)

エイリアン

SFホラーの定番中の定番。宇宙船という逃げ場のない密室で、異形の生命体に襲われる恐怖が描かれる。ビジュアルの気味悪さ、音の使い方、徐々に追い詰められる展開……どれをとっても今なお色褪せない名作だ。

2位『遊星からの物体X』(1982)

遊星からの物体X

南極基地に現れた謎の生命体は、人間に擬態して仲間のふりをする。誰が敵か分からなくなる中、疑心暗鬼と狂気が広がっていく。変異シーンのインパクトも凄まじく、怖さのキレ味は今もトップクラス。

3位『サンシャイン 2057』(2007)

サンシャイン 2057

太陽が消えかけている未来。再点火のために宇宙へ向かった乗組員たちが、任務と精神の限界に追い詰められていく。明るさの象徴である“光”が恐怖になるという逆転の発想が面白い、知的なSFホラー。

4位『M3GAN/ミーガン』(2022)

M3GAN/ミーガン

AIが“親”として振る舞い始める恐怖を描いた近未来SFホラー。感情と倫理の境界を超えていく描写が不気味で、人間の欲望とテクノロジーの暴走を的確に突いてくる。現代的なテーマをホラーとして巧みに昇華させている。

5位『プレデター』シリーズ(1987〜)

プレデター

中南米のジャングルで任務に当たっていた特殊部隊が、正体不明のハンター“プレデター”に次々と襲われる。高性能なテクノロジーとステルス能力を備えた異星人との戦いを描くSFアクションホラー。続編やスピンオフを含め、シリーズ化されている。

6位『ライフ』(2017)

ライフ

火星の生命体をISSで育てたら、ものすごく危険な存在に成長してしまったというストーリー。宇宙の密室でじわじわと広がる恐怖と、容赦ない展開が見どころ。映像の完成度も高く、近年の傑作といえる。

7位『アンダー・ザ・スキン 種の捕食』(2013)

アンダー・ザ・スキン 種の捕食

街中を歩く美しい女性。だがその正体は……?台詞も少なく、映像と音で語るタイプの作品だが、得体の知れない“異物感”がずっと続く。芸術的で不気味、まさにSFホラーという感じの一本。

8位『アナイアレイション -全滅領域-』(2018)

アナイアレイション -全滅領域-

“シマー”という謎の領域に調査隊が足を踏み入れ、次々に異常な現象に巻き込まれていく。映像がめちゃくちゃ綺麗なのに、出てくるものはどこかグロくて不安定。この落差がクセになる。

9位『イグジステンズ』(1999)

イグジステンズ

仮想現実ゲームに入り込む話かと思いきや、現実とゲームの境界がどんどん崩れていく。何が本物か分からなくなる感覚が怖い。クローネンバーグらしい、身体性のあるSFホラーだ。

10位『ゼイリブ』(1988)

ゼイリブ

特殊なサングラスをかけると、世の中が異星人に支配されていたことに気づくという話。ホラーというよりはアクションと風刺が強めだが、設定が抜群に面白い。今見ても刺さるテーマを持っている。

11位『ヴィレッジ』(2004)

ヴィレッジ

閉ざされた村で、人々は森に住む“何か”を恐れて暮らしている。だが、その“真実”を知ったとき、恐怖の意味がガラリと変わる。サスペンスとしてもホラーとしても秀逸な一作。

12位『ヴィジット』(2015)

ヴィジット

祖父母の家にやって来た姉弟が、どんどん奇妙な出来事に巻き込まれていく。映像の見せ方が工夫されていて、リアルな恐怖感がある。ラストの“それ、そういうことだったのか”感が印象的だ。

13位『スペクトル』(2016)

スペクトル

戦地に現れた謎の“光の幽霊”に特殊部隊が立ち向かう。軍事アクションとSFホラーの融合といった雰囲気で、テンポも映像も良好。視認できない敵ってだけで、なかなかの不気味さ。

14位『ザ・フライ』(1986)

ザ・フライ

転送実験の最中に蝿と融合してしまった科学者が、どんどん変わっていく姿を描く。身体が変異していく描写はエグいが、どこか切なくもある。怖くてグロくて、でも見入ってしまう一本。

15位『ポゼッサー』(2020)

ポゼッサー

他人の体を乗っ取って任務を遂行するエージェントが、自分自身の自我を失いかけていく。映像がスタイリッシュで怖くてグロくて、不安定さがクセになる。ブランデン・クローネンバーグの代表作だ。

16位『Event Horizon』(1997)

Event Horizon

異次元から戻ってきた宇宙船に乗り込んだ調査隊が、次第に狂気に呑まれていく。重厚な映像と音響が生み出す恐怖は、じわじわと効いてくるタイプ。どこか宗教的な狂気もあり、ただ事では済まない雰囲気が漂う。

17位『NOPE/ノープ』(2022)

NOPE/ノープ

ジョーダン・ピール監督が手がけたSFホラー。UFOをモチーフにしながら、未知の存在への恐怖を静かに積み上げていく。空に潜む何かに見られているという感覚と、不意に訪れる暴力的な展開が緊張感を生む。ホラーと社会風刺が交錯する一作。

SFホラー映画の選び方|初心者にもわかるチェックポイント

SFホラーとひと口に言っても、作品ごとに雰囲気や怖さのタイプはさまざまだ。ここでは、初めてSFホラーに触れる人でも選びやすいように、いくつかの視点から注目ポイントを紹介していく。

どこが舞台かを確認しよう

SFホラーの世界観は作品によって大きく異なる。たとえば、宇宙を舞台にした『エイリアン』『ライフ』『Event Horizon』のような作品は、逃げ場のない閉鎖空間と孤独感が恐怖を引き立てる。

一方、地球上や実験施設が舞台の『ザ・フライ』や『アニヒュレーション』は、現実との地続き感がリアルな不安をもたらしてくれる。どんなシチュエーションが好みかを考えて選ぶと、自分に合った作品が見つけやすい。

恐怖の種類にも注目してみよう

SFホラーには、異星人やウイルス、人工知能といった“物理的な脅威”が登場するタイプと、幻覚や狂気など“心理的な恐怖”を描くタイプがある。

たとえば『遊星からの物体X』や『スペクトル』は前者であり、姿の見えない敵や変異する存在の怖さが際立つ。

一方、『ポゼッサー』や『アンダー・ザ・スキン』は後者で、じわじわと心に入り込んでくる不安が持ち味だ。どちらの怖さが自分に刺さるかを意識してみてほしい。

映像やテンポの違いもチェック

作品によって、じわじわと不安を煽る静かなタイプと、テンポよく展開していくアクション寄りのタイプがある。

たとえば『アンダー・ザ・スキン』のように雰囲気重視で抽象的な表現が続く作品もあれば、『ライフ』や『ゼイリブ』のように次々と展開が起こる作品もある。好みに応じてリズム感にも注目しておきたい。

グロ描写の有無も重要な判断基準

SFホラーでは、人体の変異や異常なビジュアル表現が多く登場する。『ザ・フライ』や『遊星からの物体X』などはグロ耐性がないときついかもしれない。

反対に、映像が控えめで雰囲気重視の作品もあるので、苦手な人は作品情報をあらかじめ確認しておこう。

リアル志向か幻想志向かを見極める

現実に起こりそうな“ありえそうな怖さ”が好きなら、『ライフ』や『スペクトル』のようなリアル寄りの作品がおすすめだ。

一方で、『アニヒュレーション』や『ポゼッサー』のように、幻想的で象徴性の強い作品も多く、芸術的な味わいを求める人にはこちらが向いている。

おすすめのホラー映画もチェック

宇宙やAI、未知の生命体などを題材にしたSFホラー映画を紹介してきたが、恐怖の世界はこれだけではない。より幅広いジャンルの傑作ホラー映画を知りたい方は、ホラー好き100人が選んだおすすめのホラー映画もぜひ参考にしてほしい。

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