
Vシネマ版『呪怨』および『呪怨2』が、4Kリマスターと5.1chサラウンド仕様で蘇り、『呪怨〈4K:Vシネマ版〉』『呪怨2〈4K:Vシネマ版〉』として、8月8日(金)から劇場公開されることが明らかになった。
両作は1999年にリリースされ、Jホラーの始まりを告げたとも言われるタイトル。公開から25年を迎える節目に、監督・脚本を手がけた清水崇の完全監修のもと、映像・音響ともにアップデートが施された。
映像面では、当時VHSを主軸としていたオリジナルマスターを、最新技術「RS+」を活用して高精細な4K映像に再構築。ブラウン管向けに作られた素材を、劇場スクリーンでの鑑賞に耐える品質へと引き上げた。音声についても、オリジナルのステレオ音源をベースに、臨場感のある5.1chサラウンド仕様に変換され、細やかな恐怖演出を高精度で再現している。
清水監督は今回の劇場公開に際し、「初めての長編作品であるVシネマが、四半世紀を経て劇場にかかるとは夢にも思わなかった」と振り返り、「“怖ければいい”という指針のもと、自分なりの恐怖を全力で詰め込んだ作品。当時を思い返すと気恥ずかしさもあるが、今の観客にどう映るのか楽しみでもある」と語っている。
さらに、劇中キャラクター・佐伯俊雄をフィーチャーした新たなビジュアルも公開。旧来のシリーズファンには馴染み深く、初見の観客にも不穏な空気を伝える仕上がりとなっている。
本作は、その後の劇場版やハリウッドリメイク、ゲーム化、ノベライズ、コミック展開など、一連の『呪怨』シリーズの起点ともいえる存在。Vシネマというフォーマットだからこそ可能だった自由度の高い演出と独自の禍々しさが、今なお“原点にして頂点”として語られ続けている。
初の正式な劇場公開にして、シリーズの根源を再確認するまたとない機会となりそうだ。『呪怨〈4K:Vシネマ版〉』『呪怨2〈4K:Vシネマ版〉』は、8月8日(金)より新宿バルト9をはじめ全国で順次公開される。