
インディーゲームとして注目を集めたホラー作品『The Mortuary Assistant』が、実写映画としてスクリーンに登場することが明らかになった。ゲームの開発者であるブライアン・クラークが脚本を共同執筆し、監督は『Slapface』で知られるジェレマイア・キップが務める。主演には、テレビドラマ『ARROW/アロー』で知られるウィラ・ホランドがレベッカ・オーウェンズ役として出演し、彼女の上司であるレイモンド・デルヴァー役にはポール・スパークスがキャスティングされている。
映画の物語は、1998年のコネチカット州を舞台に、レベッカ・オーウェンズがリバー・フィールズ葬儀場で夜勤の仕事を始めるところから始まる。当初は通常の遺体処理業務をこなしていたが、やがて彼女は葬儀場に潜む悪霊の存在に気づき、次第に自らの過去と向き合うことになる。映画はゲームの世界観を拡張し、悪魔的存在の神話やリバー・フィールズ葬儀場の深層に迫る新たな章として描かれる。
本作の制作は、ホラー映画の制作で知られるEpic PicturesのDreadレーベルとTraverse Mediaが共同で担当しており、撮影はミズーリ州で進行中である。ゲームの開発者であるクラークは、「ゲームが小さなプロトタイプからフル機能の映画へと進化するのを見るのは、想像を超える経験だった。監督のジェレマイア・キップは非常に才能ある人物であり、彼と仕事をすることは人生のハイライトの一つだった」と述べている。
『The Mortuary Assistant』は、2022年にPC向けにリリースされ、その後Nintendo Switch、PS5、PS4、Xboxなどのプラットフォームにも展開された。プレイヤーはレベッカ・オーウェンズとして、葬儀場での業務をこなしながら、悪霊の存在に対処しなければならない。ゲームは複数のエンディングを持ち、プレイヤーの選択によって物語が変化する点が特徴だ。
映画版『The Mortuary Assistant』の公開時期などは明らかになっていないが、ゲームの持つ不気味な雰囲気や緊張感をどのように映像化するのか、今後の続報に期待が高まる。