ホラーゲーム内の世界では、モンスターや妖怪が出現し理不尽な展開が多く起こります。
その分、プレイヤーにはたくさんのライフとリセットボタン、そして何度も挑戦を繰り返す権利まで与えられているのです。
そんな平等ともいえるゲーム世界を、“結末を決めなければならない”不自由さを持ち合わせた、不平等な映画世界へと転生させた作品が多く存在しています。
今回は、傑作ホラーゲームを原作とした映画を10選にしてご紹介いたします。
1.ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ
セサミストリートの製作陣が手がけるキャラクターコスチュームに注目
子どもも多くプレイするゲームの映画化なので、ホラーベースでありながら年齢制限のないまろやかな仕上がり。
レストランの廃墟で夜な夜な動き出すマスコットたちの、こだわり抜かれた“質感”にもご注目ください。
番外編として、フナフにインスパイアされた「ウィリーズ・ワンダーランド」というニコラス・ケイジ主演の映画も傑作です。
出演者 | ジョシュ・ハッチャーソン、エリザベス・レイル、キャット・コナー・スターリング、パイパー・ルビオほか |
監督 | エマ・タミ |
劇場公開日 | 2024年2月9日 |
収録時間 | 109分 |
制作年 | 2023年 |
制作国 | アメリカ |
年齢制限 | G |
原作ゲーム | Five Nights at Freddy’s |
2.サイレントヒル:リベレーション
“最も怖いホラーゲーム”の異名をもつ『サイレントヒル』第3作が映画化
2006年公開の映画「サイレントヒル」の続編として、2012年にアメリカよりリリースされました。
前作では幼い娘だったシャロンという人物が、ヘザーと改名して主人公を担っています。
派手な人体損壊や、しっかりと気持ち悪いVFXも多く目に楽しい逸品です。
灰の舞う狂気の街で、忌まわしい記憶と闘うヘザーを応援しましょう。
出演者 | アデレイド・クレメンス、キット・ハリントン、キャリー=アン・モス、ショーン・ビーン、ラダ・ミッチェルほか |
監督 | マイケル・J・バセット |
劇場公開日 | 2013年07月12日 |
収録時間 | 95分 |
制作年 | 2012年 |
制作国 | フランス、アメリカ、カナダ |
年齢制限 | PG12 |
原作ゲーム | サイレントヒル3 |
3.バイオハザード:ウェルカム・トゥ・ラクーンシティ
『バイオハザード』第1作と2作のストーリーがベース
原作に忠実な、じっとりとした雰囲気や建造物のつくりこみが、ゲームをプレイしていたファンを唸らせました。
また、ゲーム未プレイでも“ゾンビという概念がない世界”が舞台となっているため、登場人物たちと並走しながらゾンビの生態を把握していけるので十分楽しめます。
シリーズならではの、うら悲しいストーリー展開に酔いしれましょう。
出演者 | カヤ・スコデラーリオ、ハナ・ジョン=カーメン、ロビー・アメル、トム・ホッパー、アバン・ジョーギアほか |
監督 | ヨハネス・ロバーツ |
劇場公開日 | 2022年1月28日 |
収録時間 | 107分 |
制作年 | 2021年 |
制作国 | アメリカ |
年齢制限 | PG12 |
原作ゲーム | バイオハザード(リメイク版)、バイオハザードRE:2 |
4.青鬼 ver.2.0
人気フリーホラーゲーム『青鬼』の実写映画第2弾
本作の公開より1年前に前作「青鬼」が公開されましたが、続編という立ち位置ではなく“バージョンアップ”とされています。
その呼び名の通り、ストーリー展開にも“バージョンアップ要素”が盛り込まれた凝ったつくり。
一朝一夕には思いつけないであろう独特の台詞群と、キャストたちの振り切った芝居も魅力のひとつです。
出演者 | 中川大志、平祐奈、松島庄汰、久松郁実、勧修寺玲旺、タモト清嵐ほか |
監督 | 前川英章 |
劇場公開日 | 2015年7月4日 |
収録時間 | 70分 |
制作年 | 2015年 |
制作国 | 日本 |
年齢制限 | G |
原作ゲーム | 青鬼 |
5.デスフォレスト 恐怖の森5
渋谷を舞台に繰り広げる恐怖の鬼ごっこ
2014年に映画版の第1作が公開されると、アイドルの起用も相まって人気シリーズとなり、2016年までの2年間で5本もの映画がリリースされました。
本作では、舞台を森や郊外から東京・渋谷に移したり、コメディ要素を強めたりとシリーズ内でも攻めたつくりとなっている点もポイントです。
当時21歳の、初々しい井桁弘恵さんも出演しています。
出演者 | 藤本結衣、安田帆花、木下愛華、井桁弘恵、遠藤耕介ほか |
監督 | 福田陽平、田中佑和 |
劇場公開日 | 2016年9月3日 |
収録時間 | 65分 |
制作年 | 2016年 |
制作国 | 日本 |
年齢制限 | — |
原作ゲーム | DeathForest〜森からの脱出〜 |
6.弟切草
自らの出生に隠された背筋も凍る恐怖
本作はゲームではなく、小説版を原作としています。
“復讐”の花言葉をもつ弟切草が咲く森のなか、ぽつんと取り残された洋館を舞台とした謎解きミステリーです。
美術として『どこでもいっしょ』のキャラクター関連商品が置いてあったりと、90年代当時のゲーム文化も楽しめます。
登場人物たちの、どこまでが台詞なのか掴めないアドリブ感のある掛け合いも、魅力のひとつです。
出演者 | 奥菜恵、斉藤陽一郎、大倉孝二、松尾れい子、minoruほか |
監督 | 下山天 |
劇場公開日 | 2001年1月27日 |
収録時間 | 85分 |
制作年 | 2023年 |
制作国 | 日本 |
年齢制限 | PG12 |
原作ゲーム | 弟切草 |
7.サイレン 〜FORBIDDEN SIREN〜
PlayStation2のヒット作『SIREN2』を原作としたホラーミステリー
「池袋ウエストゲートパーク」シリーズの堤幸彦監督が、ビビッドに切り取る謎の島が不気味な魅力を放ちます。
地を這うような恐ろしいサイレン音に引き込まれた先に待つ、ネタバレ厳禁の“どんでん返し”も見どころのひとつです。
冒頭から感じる違和感の答えは、想像の斜め上をいく衝撃的なものでした。
案外めずらしい、恐怖におののく阿部寛さんの姿もお見逃しなく。
出演者 | 市川由衣、田中直樹、阿部寛、西田尚美、松尾スズキ、嶋田久作ほか |
監督 | 堤幸彦 |
劇場公開日 | 2006年2月11日 |
収録時間 | 86分 |
制作年 | 2006年 |
制作国 | 日本 |
年齢制限 | — |
原作ゲーム | SIREN2 |
8.ハロウィンナイトメア
ハロウィンの主役・かぼちゃをモチーフにした同名アドベンチャーゲームが原作
ハロウィン・殺人鬼と、いかにも洋画感のある設定ですが日本の作品です。
オカルト・スラッシャー・ミステリーとジャンルを横断しながら、未解決事件の謎に迫ります。
“敵から逃げ切る”というテーマ性は「パージ」シリーズのよう。
本作の公開から1ヶ月後に、スタッフ・キャストのちがう続編「ハロウィンナイトメア2」が続けて公開されました。
出演者 | 朝倉あき、五十嵐令子、中西哲也、布施紀行、Erinaほか |
監督 | 寺内康太郎 |
劇場公開日 | 2015年9月12日 |
収録時間 | 75分 |
制作年 | 2015年 |
制作国 | 日本 |
年齢制限 | — |
原作ゲーム | ハロウィンナイトメア |
9.ハウス・オブ・ザ・デッド
ガンシューティングゲームを基とした、対ゾンビ型アクション映画
「大量に登場するゾンビを撃ちまくる」というキーワードに食指が動く方向けの映画。
長尺のアクションシーンと爆破カット、そしてアクティブなゾンビたちにご注目ください。
ストーリーを追わずとも視覚的に楽しめるので、頭を空っぽにしたいときにもおすすめです。
パリピがゾンビに襲われる、定番の展開に身を委ねましょう。
出演者 | ジョナサン・チェリー、オナ・グローアー、クリント・ハワード、タイロン・レイツォほか |
監督 | ウーベ・ボル |
劇場公開日 | 2005年3月26日 |
収録時間 | 90分 |
制作年 | 2003年 |
制作国 | アメリカ、ドイツ、カナダ |
年齢制限 | — |
原作ゲーム | ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド |
10.返校 言葉が消えた日
台湾の人気ホラーアドベンチャーゲーム『返校』が映画化
戒厳令のもと、本を読んだり歌を歌ったりすることすら禁じられた監視国家が舞台。
丁寧に構築された“謎多き”学校のなか、自由を奪われた生徒や教師たちが抱える秘密が細やかに描かれます。
禁じられてもなお沸いてしまう、ほのかな恋心が巻き起こす悲劇にご注目。
ゲームを知らずとも、一本の映画として完成されていました。
出演者 | ワン・ジン、ツォン・ジンファ、フー・モンボー、チョイ・シーワン、リー・グァンイーほか |
監督 | ジョン・スー |
劇場公開日 | 2021年7月30日 |
収録時間 | 103分 |
制作年 | 2019年 |
制作国 | 台湾 |
年齢制限 | R15+ |
原作ゲーム | 返校 |