
6年前の2019年9月17日は、イタリアのインディー開発チームInvader Studiosが送り出したサバイバルホラー『デイメア:1998(Daymare: 1998)』の発売日。

もともとはファンが作ろうとした『バイオハザード2』非公式リメイクがきっかけで、本格オリジナル作品として誕生したちょっと変わり種のホラーだ。
舞台はアメリカの田舎町。謎の事故で住民がゾンビ化し、特殊部隊員やレンジャーなど3人のキャラクターがそれぞれの立場から事件に巻き込まれていく。視点を切り替えながら物語を追うスタイルは、複数の角度から惨状を体験できる作りになっている。



ゲームシステムはクラシックなサバイバルホラーを意識していて、弾薬やアイテム管理はシビア。特に「弾倉を手作業で入れ替える」リロードシステムはクセが強く、敵が迫ってくるなか焦って弾をぶちまけてしまうプレイヤーも続出した。

また『デイメア:1998』のあとには、前日譚となる『デイメア:1994 Sandcastle』がリリース。冷戦期を背景にした物語や氷を操る特殊武器など、新たな要素を取り入れつつ世界観を広げている。シリーズ全体としては「往年のサバイバルホラーを現代風に蘇らせる」というコンセプトを一貫して持っており、今もホラーファンの間で語られる作品群になっている。

インディーながらシリーズとして展開し、独自の進化を見せている『デイメア』。初代の発売日である今日は、改めてあの独特な恐怖と手触りを思い出してみてはいかがだろうか。