『ファイナル・デスティネーション』新作、監督候補にベルギー出身のミヒール・ブランシャール

ホラー映画シリーズ『ファイナル・デスティネーション』の最新作で、ベルギー出身の映画監督ミヒール・ブランシャールがメガホンを取る見込みであることが明らかになった。製作を手がけるニュー・ライン・シネマが進める本作は、『Final Destination: Bloodlines』の続編として制作される。

関係者によると、正式な契約はまだ結ばれていないが、短期間の選考を経てブランシャールが最有力候補に浮上したという。同監督にとっては本作が英語作品での長編デビューとなる。前作『Bloodlines』は全世界で3億1,460万ドルを超える興行収入を記録し、シリーズ25年の歴史で最高のオープニング成績を樹立した。北米では1億3,810万ドルを売り上げ、日本では今後の公開が予定されている。監督を務めたザック・リポフスキーとアダム・スタインは、次回作への参加を見送った。

脚本は『Bloodlines』の共同脚本家ロリ・エヴァンス・テイラーが続投し、製作陣にはクレイグ・ペリーやシーラ・ハナハン・テイラーらシリーズ常連に加え、ジョン・ワッツ、ダイアン・マクギグル夫妻、トビー・エメリッヒが名を連ねる。ワレン・ザイドがエグゼクティブ・プロデューサーとして参加する。

『ファイナル・デスティネーション』シリーズは2000年代初頭に誕生し、「死の運命から逃れようとする者たちが、次々と不可避の最期を迎える」という設定で人気を博した。これまでに全世界で10億ドル以上を稼ぎ、ニュー・ラインにとって『死霊館(The Conjuring)』ユニバース、『IT/イット』シリーズに次ぐ第3の大型ホラーフランチャイズとなっている。

ブランシャールは短編『You’re Dead, Hélène(T’es morte, Hélène)』で注目を集め、同作は2023年の米アカデミー賞短編部門ショートリストに選出された。2024年には初の長編監督作『Night Call(Le nuit se traine)』を発表し、ベルギーの映画賞マグリット・アワードで作品賞・監督賞など計10部門を受賞。社会的テーマを織り込んだサスペンス演出が高い評価を得た。

新作『ファイナル・デスティネーション』の詳細な公開時期は未定。シリーズ最新の“死の連鎖”がどのように描かれるのか、注目が集まっている。

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