
ホラーゲームは「怖さ」を楽しむジャンルでありながら、必ずしも高額なタイトルでなければいけないわけではない。近年ではインディー開発者による高品質なフリーゲームが数多く公開されており、その多くがSteamやitch.ioで誰でも無料で遊ぶことができる。今回は、PCで気軽にプレイ可能かつ“本当に怖い”無料のホラーゲームを15本厳選して紹介する。
1.『Once Human』

終末世界を生き延びるオンライン・オープンワールドホラー
異形のクリーチャーと化した人間たちが支配する終末世界を探索するマルチプレイ対応のサバイバルホラー。Steamにて無料でプレイ可能。
2.『TELEFORUM』

電波に潜む異界からの干渉を体感せよ。
懐かしさと狂気が交錯する映像演出が話題の短編ホラー。80年代のテレビを模したUIとストーリーテリングで不安感を誘う。Steamにて無料で配信されている。
3.『Start Survey?』

このアンケート、本当に“あなた”が答えているのか?
PC画面に表示される質問に答えていくだけの構成ながら、プレイヤーの現実感覚を揺さぶるメタホラー作品。徐々に画面外の存在を意識させられる演出が秀逸で、プレイ時間はわずか10分程度。itch.ioで無料配信中。
4.『Poppy Playtime – Chapter 1』

子供向けおもちゃ工場の裏に隠された狂気
一見カラフルで可愛らしい世界観の中に、異常な恐怖が潜むパズルアドベンチャー。巨大なぬいぐるみ「ハギーワギー」から逃げつつ工場を探索する。Chapter 1はSteamで無料。

5.『The Man in the Park』

公園のベンチに座る男が、何かを待っている。
レトロ調グラフィックの短編ホラー。深夜の公園を歩き、ベンチに座る不気味な老人に話しかけるだけの内容だが、予想外の展開がプレイヤーの虚を突く。所要時間は3〜5分ほどで、複数エンディングあり。itch.ioで公開中。
6.『Slide in the Woods』

すべり台の奥に潜む“何か”
人気の遊具「すべり台」を題材に、不条理な恐怖が展開する短編ホラー。何度も滑るうちに世界が変化し、想像を超えた展開へと導かれていく。視覚と音響の演出が光る一作。itch.ioにて無料公開。
7.『SEPTEMBER 1999』

何も起きない部屋。だが、それが不気味すぎる。
VHS風映像で構成された約5分の超短編ホラー。プレイヤーは何も操作できず、映像が時間とともに進行する。静かな画面の中で徐々に広がる違和感が、強い余韻を残す。Steamで無料配信中。
8.『Dark Deception – Chapter 1』

逃げ場のない迷路、追いかけてくるのは猿の悪夢。
ファーストパーソン視点のアーケードホラー。プレイヤーは脱出を試みながら、襲いかかるモンスターを避け続ける。スピード感と緊張感が同居する構成。Chapter 1はSteamで無料プレイ可能。
9.『We Went Back』

月面基地で、時間はループし続ける。
近未来の宇宙ステーションを舞台にした一人称視点のホラーアドベンチャー。プレイヤーは同じ廊下を繰り返し歩きながら異変を追い、脱出を試みる。高品質なビジュアルと静かな恐怖が融合した構成。Steamにて無料。
10.『Cursed Corridors』

静寂な廊下を歩くたび、後ろの気配が近づいてくる。
閉ざされた通路を進むだけのミニマルな構成ながら、不気味な足音や突発的な視覚効果が恐怖を引き立てる。手軽に遊べる短編として人気が高い。itch.ioにて無料公開中。
11.『The House in the Woods』

森の奥で灯る家、その中には何がいるのか。
『ブレア・ウィッチ・プロジェクト』にインスパイアされた探索型ホラー。暗い森を進み、不気味な廃屋を調べる構成となっており、緊張感ある雰囲気と強烈なジャンプスケアが魅力。itch.ioにて配信中。
12.『Sinister Within: Decay』

事件を追う警官が辿り着いたのは、忘れ去られた記憶だった。
捜査官視点で進行する一人称サバイバルホラー。閉鎖空間での探索や鍵の開錠を軸に、プレイヤーにじわじわと圧迫感を与えてくる。ビジュアル面も丁寧に作られており、itch.ioで無料公開されている。
13.『Cold Front』

吹雪の中、ただ一人で生き延びる。
雪と寒さに閉ざされた小屋で目覚めた主人公が、周囲の異変と向き合いながら脱出を試みるホラーアドベンチャー。2.5D視点と静かな恐怖の演出が特徴。itch.ioで無料プレイ可能。
14.『Fears to Fathom: Home Alone』

“実話風”というだけで、こんなにも怖くなる。
14歳の少年がひとりで過ごす夜に起きる、ある恐ろしい出来事。現実にあり得そうなシチュエーションと演出が、逆に強い恐怖を呼び起こす。シリーズ第1話はSteamで無料配信中。
15.『Garten of Banban』

明るくポップな保育園が、一転して閉鎖空間の恐怖に変わる。
行方不明の子どもを探しに廃墟と化した幼稚園を探索するホラーゲーム。マスコットキャラクターの不気味な動きと不安定な世界観が特徴。シリーズ第1章はSteamで無料公開中。

今回紹介した15本は、いずれも0円でプレイ可能ながら、恐怖表現や演出の完成度は非常に高い。短時間で完結する作品からオンライン協力型まで幅広く揃っており、気軽に遊びつつもしっかりとゾッとする体験ができる。コストをかけずにホラーを楽しみたい人には、最適なラインナップといえるだろう。