
A24が製作する大ヒットシリーズ「Xトリロジー」の完結編『MaXXXine マキシーン』の公開を控え、主演・プロデューサーを務めるミア・ゴスのインタビューと、殺人鬼老女“パール”に変貌する特殊メイクの過程を捉えたメイキング映像が公開された。
『X エックス』で若きポルノ女優マキシーンと、老女パールという相反するキャラクターを1人で演じたミア・ゴスは、続く『Pearl パール』でも衝撃的なラストシーンで観客を戦慄させた。完結編の『MaXXXine マキシーン』では、1985年のハリウッドを舞台に、謎の連続殺人鬼や彼女の過去を知る私立探偵らと対峙しながら、スター街道を駆け上がるマキシーンの物語が描かれる。
シリーズを通じて主演を務めるだけでなく、脚本やプロデュースにも関わってきたミア・ゴスは、「まるで予想していなかった。自分が出演する映画がこれほど注目されたのは初めてのこと」と驚きを語った。一方で、「『X エックス』を撮影している時も、タイと一緒に『Pearl パール』の脚本を書いている時も、これらが特別な作品になるとは感じていた」と話しつつ、「観客にどう受け止められるかはわからない」とも語った。
『X エックス』でパールを演じる際に、毎回約8時間かけて施された特殊メイクの大変さも明かされている。今回公開されたメイキング映像では、疲れを見せることなく、「こういう時間のおしゃべりが大好き」と語りながら、ミア・ゴスが老女パールに変身していく様子が収められている。さらに「この時間が作品について整理する時間をくれて、撮影に挑む準備をさせてくれる」と、長丁場のメイク時間を前向きに捉える姿勢が映し出された。
『MaXXXine マキシーン』には、ケヴィン・ベーコンやエリザベス・デビッキ、リリー・コリンズら豪華キャストが参加。ミア・ゴスは「ようやく仲良くなったと思ったら次の俳優さんが来て、また新たな関係を築かなくてはならない。それでも彼らとの仕事は最高で、この映画がくれた最高のご褒美だった」と共演者への感謝を述べた。
怪演俳優として高い評価を受けるミア・ゴスの魅力は、役柄に向き合う「ピュアさ」と、共演者やスタッフへの「素直な感謝の気持ち」にあるのかもしれない。シリーズ完結編『MaXXXine マキシーン』は6月6日より全国公開される。