
映画『プレデター:バッドランド』が、北米週末興行成績において予想を上回るスタートを切った。20世紀スタジオとディズニーが制作した本作は、公開初日となる金曜日に約1,560万ドルを記録。週末興行収入は3,600万〜3,850万ドル規模に達する見込みで、事前予測の2,500万ドルを大きく上回る勢いとなっている。
監督はダン・トラクテンバーグ。『10 クローバーフィールド・レーン』や『プレイ』(配信作)を手がけてきた人物で、『プレデター』シリーズとしては9作目の作品となる。1987年公開の初作から続くシリーズは、フォックスの買収によりディズニー傘下で展開されている。本作では、ヤウトゥジャ族から追放されたプレデター「デク」(ディミトリアス・シュスター=コロアマタンギ)が主人公として描かれる。デクは自らの名誉を回復するため、宇宙で最も危険とされる惑星「ゲンナ」を訪れ、伝説の獲物を狩猟しようとする。その過程で、ウェイランド・ユタニ社によって造られた合成人間「シア」(エル・ファニング)と遭遇する。
観客調査では、調査会社シネマスコアにおいて評価「A-」を獲得した。シリーズ作品および『エイリアンVS.プレデター』を含む関連作の中でも、同評価を得たのは本作が初めてとされる。また観客アンケートでも高い満足度が報告されている。
同時期公開作品では、パラマウント配給の『Regretting You(原題)』が公開3週目ながら前週比約7%減に留まり、週末収入は約730万ドルを見込む。累計興行収入は約3,880万ドルに達する見通しで、ホラー作品『ブラックフォン2』を上回り、週末興行成績で第2位に入る見込み。
第3位はホラー制作会社ブラムハウスによる『ブラックフォン2』で、公開4週目に約520万ドルを追加し、国内累計は7,000万ドルに達する見通し。
第4位には、アマゾン MGM配給の『Sarah’s Oil(原題)』が約440万ドル規模で初登場する見通し。同作は、石油事業によってテキサスで巨額の資産を築いた黒人女性を題材とした作品で、シネマスコアでは最高評価「A+」を獲得している。
賞レース関連では、ソニー・ピクチャーズ・クラシックス配給の歴史劇『Nuremberg(原題)』が約370万〜400万ドルで上位5位に入る見通しとなっている。
一方、MUBI配給の『Die My Love(原題)』は観客評価で低調となり、週末収入は約250万〜270万ドルに留まる見込み。シドニー・スウィーニー主演のボクシング伝記映画『Christy(原題)』はトップ10入りが難しい状況だが、主演の演技については一定の評価が寄せられている。
また、映画配給会社Neonによるスウェーデン映画『Sentimental Value(原題)』は、ニューヨークとロサンゼルスの限定4館で公開が始まり、1館あたりおよそ5万ドル規模の興行収入が見込まれている。今年の限定公開作の中でも高い水準となる可能性がある。興行収入の最終集計は日曜日に更新される予定だ。
映画『プレデター:バッドランド』は、全国劇場にて大ヒット上映中。
