『ミッドサマー』のアリ・アスター、マーベル映画『モービウス』の監督オファーを辞退していたと明かす

映画『ミッドサマー』や『ボーはおそれている』などで知られるアリ・アスター監督が、マーベル映画『モービウス』(2021年公開)の監督オファーを受けていたことを明かした。ポッドキャスト番組「Mixed Signals from Semafor Media」に出演した際の発言で判明した。

『モービウス』は、ソニー・ピクチャーズが展開する『スパイダーマン』ユニバースの一作。主演はジャレッド・レトーで、コウモリ由来の血清を投与したことで吸血鬼のような存在となった科学者マイケル・モービウスの変貌と苦悩を描いている。監督はダニエル・エスピノーサが務めたが、批評・興行共に不振となり、シリーズ全体の展開にも影響を及ぼした。

アスター監督は番組内で、マーベル作品の監督を打診された過去があるかという質問に対し「ええ、一度」と回答。当初はタイトルの公表を渋ったものの、最終的にそれが『モービウス』であったと明かした。アスターは「モ、モビウス? モービウス?」とキャラクター名も曖昧に述べ、作品そのものへの関心は薄かった様子を見せた。番組中「あなたが監督していれば、もっと良い作品になったのでは」とのコメントには、「きっと僕の失敗作リストに加えることができたでしょう」と冗談交じりに応じた。

アスター監督の最新作は、現代の西部劇を題材にしたブラックコメディー『エディントン(原題) / Eddington』。主演にホアキン・フェニックスを再び迎え、『ファンタスティック・フォー:ファースト・ステップ』のペドロ・パスカル、『哀れなるものたち』のエマ・ストーン、『デューン 砂の惑星PART2』のオースティン・バトラーらが出演しており、米国では今週末に劇場公開された。

目次