スナッフ映画を目撃した“声なき証人” ─ 90年代カルトスリラー『ミュート・ウィットネス』リバイバル上映決定

1995年に公開されたサスペンス・スリラー映画『ミュート・ウィットネス』が、デジタルリマスター版として8月15日より全国でリバイバル上映されることが決定した。公開に先立ち、ポスタービジュアルと場面写真が到着。YouTubeでは予告編が公開された。

本作は、後に「ファングルフ 月と心臓」などを手がけるアンソニー・ウォラー監督の長編デビュー作。言葉を発することができないヒロインがスナッフフィルムの撮影現場を目撃し、孤立無援のまま殺人者たちに追われる一夜を描く緊迫のスリラーとして、カルト的な評価を受けてきた。ウォラー監督はヒッチコックやブライアン・デ・パルマの後継者と評され、イーライ・ロスは自身の映画「サンクスギビング」における演出の参考にしたと明かしている。

主演はロシアの女優マリナ・スディナ。共演には「ノスタルジア」のオレグ・ヤンコフスキーや、「スター・ウォーズ」シリーズで知られる英国俳優アレック・ギネスが特別出演している。

物語は、特殊メイクアップアーティストのビリーがホラー映画の撮影現場を訪れたモスクワのスタジオで、密かに行われていたスナッフフィルムの殺人を目撃することから展開。声を出せないという障害を持つ彼女が、生き延びようとする一夜の恐怖が描かれる。

デジタルリマスター版『ミュート・ウィットネス』は、ヒューマントラストシネマ渋谷、新宿シネマカリテをはじめとする全国劇場にて公開予定。

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