時代劇ホラー『Victorian Psycho』主演にマイカ・モンロー決定──“狂気”を抱えた家庭教師に挑む

『イット・フォローズ』や『ロングレッグス』などで知られるマイカ・モンローが、新作サイコロジカルホラー『Victorian Psycho』に主演することが明らかになった。今や現代ホラー界を代表する存在となった彼女が次に演じるのは、ヴィクトリア朝のイギリスを舞台にした物語の中で静かに狂気を秘めた家庭教師。

本作はヴァージニア・フェイトによる同名小説を原作としており、脚本も彼女自身が担当する。監督を務めるのは、『Sanctuary』(2022)でマーガレット・クアリーとクリストファー・アボットを起用したザカリー・ウィゴン。

もともとはマーガレット・クアリーが主演予定だったが、降板を受けてモンローが代役として抜擢された。それに伴い、当初配給を予定していたA24も企画から離脱。現在はプロデューサー陣が新たな配給先を探している段階だ。

舞台は1858年のイングランド。新任の家庭教師ウィニフレッド・ノッティとして「エンサー・ハウス」に赴任したモンロー演じる主人公は、家族にマナーや歴史を教える役目を負うが、彼女の内面には狂気が潜んでいた。やがて屋敷で次々と不可解な失踪が起き、家人たちは彼女の正体を疑い始める。

共演には、『ラストナイト・イン・ソーホー』や『ジョジョ・ラビット』で知られるトーマシン・マッケンジーが名を連ねており、さらに『ホワイト・ロータス』のジェイソン・アイザックスも出演する予定だ。

監督のウィゴンは、モンローの起用について「マイカの強烈なスクリーンプレゼンスは、彼女の複雑な演技歴の中で何度も私の心に響いてきた。彼女がウィニフレッド・ノッティという奇妙で魅力的なキャラクターに独自の心理的な描写をもたらしてくれることに、非常に興奮している」とコメント。

現在、モンローはニコラス・ケイジと共演した『ロングレッグス』の好評を受け、注目が集まっている真っ最中。さらに、サイコスリラーのリメイク『ゆりかごを揺らす手』でも主演を務め、こちらはすでにポストプロダクション段階に入っている。加えて、ロマンスジャンルでも活動の幅を広げており、『リマインダーズ・オブ・ヒム あなたの遺したもの』の映画化にも主演が決定している。

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