
イタリアン・ホラーの知られざる怪作『笑む窓のある家』が、ついに日本のスクリーンに姿を現す。最新技術で修復された『笑む窓のある家 4K修復版』が、11月21日よりシネマート新宿ほか全国順次公開されることが発表された。
監督は『ランチ・パーティの男』『殺し』などで知られるプピ・アヴァティ。主演をリノ・カポリッチオが務め、フランチェスカ・マルチャーノ、ジャンニ・カヴィーナらが共演する。本作は1976年に制作されながら日本では未公開のままだったが、半世紀を経てようやくお披露目されることとなった。
物語の舞台は北イタリアの小さな村。絵画修復師ステファノが、狂死した画家ブオノ・レニャーニの作品を調査するために派遣される。やがて彼はレニャーニが生前に残したとされる“死に際を描く”絵画と、この村に潜む奇妙な噂、そして殺人事件へと引きずり込まれていく。
今回の修復版はオリジナルネガから4Kデジタルスキャンを行い、色調や音声を細部まで補正。カナダのファンタジア国際映画祭で先行上映され、高い評価を集めた。イーライ・ロス監督が「ホラー映画の最高傑作のひとつ」と称賛したほか、英国映画協会(BFI)が選ぶイタリアン・ゴシック・ホラーの傑作10選にも名を連ねるなど、近年再評価の波が高まっている。
『笑む窓のある家 4K修復版』は、11月21日よりシネマート新宿ほか全国順次公開。