A24『悪魔のいけにえ』権利獲得か。グレン・パウエル参加の新ドラマ企画が進行中

ホラー映画史を揺るがした『悪魔のいけにえ』(原題:The Texas Chain Saw Massacre)が、再び大きな動きを見せようとしている。A24が映画およびテレビ化の権利を獲得する見込みであると、米InSneiderDeadlineが報じた。

『悪魔のいけにえ』は1974年公開、トビー・フーパー監督によるスラッシャーホラーの代表作。人皮マスクをかぶりチェーンソーを振り回すレザーフェイスが登場し、田舎町に迷い込んだ若者たちが次々と恐怖に巻き込まれていく。制作費は14万ドルながら全米で3,100万ドルを記録し、その後もホラーの金字塔として語り継がれてきた。

今回の権利争奪戦には複数のスタジオが名乗りを上げたが、現時点ではA24が優勢とみられている。正式契約はまだ交わされていないものの、『ヘレディタリー/継承』(2018)、『ミッドサマー』(2019)などを送り出してきたA24が本腰を入れているという。

もし契約が成立すれば、シリーズ第1弾はテレビシリーズとなる予定だ。『ストレンジ・ダーリン』(2023)のJT・モルナー、ロイ・リーに加え、『トップガン マーヴェリック』(2022)のグレン・パウエルが製作陣に参加する。パウエルは出演はせず、裏方に回るという。

さらに、リーがNetflix向けに進めていた映画版の企画も、A24製作で動き出す可能性が残されている。過去にはブライアン・ベルティノ、テイラー・シェリダン、ジョーダン・ピールらの名前が浮上したが、いずれも実現には至らなかった。今回のA24による挑戦が、シリーズ再始動の決定打となりそうだ。

『悪魔のいけにえ』はこれまで9作が映画化され、累計で世界2億5,200万ドル以上を稼ぎ出している。なかでも2003年のリメイク版『テキサス・チェーンソー』はマイケル・ベイ製作、ジェシカ・ビール主演で全世界1億700万ドルを突破し、シリーズ最高の成績を収めた。

映画だけでなく、小説やコミック、ゲームにも広がってきた『悪魔のいけにえ』。もしA24が権利を手にすれば、レザーフェイスが再びスクリーンやテレビに姿を現す日はそう遠くないかもしれない。

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