女性ヒーローが“正体不明の母”に──J・J・エイブラムス製作クリーチャーホラー『Fail-Safe』、主演にブリー・ラーソン

J・J・エイブラムスが製作を手がける新作ホラー映画『Fail-Safe(原題)』に、アカデミー賞受賞俳優のブリー・ラーソン(『ルーム』『キャプテン・マーベル』)が主演として参加することが明らかになった。米メディアDeadlineが報じている。

作品のベースとなるのは、フィリップ・フラカッシが執筆した短編小説。物語は少年の視点で展開し、家族の中に隠された母親の正体にまつわる恐ろしい秘密に気づいていく過程が描かれる。現代的なテーマ性を備えたクリーチャーホラーとして注目を集めている。

メガホンを取るのは、スリラー『ストレンジ・ダーリン』で頭角を現したJ・T・モルナー。脚本は、『誰も助けてくれない(No One Will Save You)』『ラブ・アンド・モンスターズ』で知られるブライアン・ダフィールドが担当する。

プロデューサーであるエイブラムスは、本作について「ブライアンによる脚本は、情感と恐怖が見事に同居している。J・T・モルナーが監督として加わり、主演にブリー・ラーソンという並外れた俳優が名を連ねたことで、この作品は単なるホラーの枠に収まらないものになるだろう。笑いと共感、そして恐怖をもたらす作品になる」と語っている。

製作には、エイブラムス率いるバッド・ロボットのほか、フィルムネーションの新レーベル「インフレアード」、アッセンブル・メディアが参加しており、ドリュー・サイモン、ジョン・コーエン、ジャック・ヘラーがプロデューサーを務める。ラーソン自身も製作総指揮として名を連ねている。

インフレアード代表のサイモンはラーソンの起用について、「この役はこれまでの彼女のキャリアとは一線を画す挑戦になる。恐怖と感情を同時に内包する難役だが、彼女ならば観客の記憶に深く刻まれる存在をスクリーン上で確立できると確信している」と述べた。

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