
PC版『バイオハザード レクイエム』にて、本編をVRで体験可能にする非公式Mod「RE9VR」が公開され、海外ゲームコミュニティで注目を集めている。Modを制作したのはモッダーの「Talemann1982」。3月20日にNexus Modsにて公開されたばかりであり、発売からわずか1か月も経たない異例のスピードリリースとなった。
『バイオハザード レクイエム』(通称RE9)は、『バイオハザード RE:2』の主人公レオン・S・ケネディと、『バイオハザード:アウトブレイク』に登場したアリッサ・アシュクロフトの娘であるグレース・アシュクロフトを共同主人公に据えたサバイバルホラー作品だ。2026年3月初旬にPS5 / Xbox Series X|S / PC向けに発売され、シリーズ史上最速の売上記録を達成するなど、世界的なヒットを記録している。
今回公開されたRE9VRは、モーションコントローラーを用いた6DoF(6自由度)のVRプレイに対応しており、OpenVRおよびOpenXRの両プラットフォームをサポートする。本作がそもそも1人称視点モードを標準搭載している点がMod制作を容易にしており、レオン・グレース双方のカメラを1人称に設定することで、より高い没入感が得られる設計になっている。

動作させるにはpraydogが開発したMod基盤フレームワーク「REFramework」と、仮想コントローラードライバー「ViGEmBus」が別途必要となる。Talemann1982はNexus Modsの配布ページにて詳細なインストールガイドを公開しており、スクリーンスペースリフレクションやレンズ歪み・被写界深度といったグラフィック設定の無効化など、VR酔い軽減のための推奨設定も案内している。
現状では未対応の要素も多く、HMD(ヘッドマウントディスプレイ)の動きに合わせたボディ追従や一部ボタンプロンプトの表示、コンピューターパズル中の操作など、フラットスクリーンに切り替えが必要な場面が残っている。Bloody Disgustingやroad to VRをはじめ複数のメディアは「まだ荒削りだが、将来性は十分」と評しており、実際にプレイしたYouTuber「Gamertag VR」の動画は公開直後から急速に拡散している。

過去の事例と比較すると、そのスピードは際立っている。カプコンが『バイオハザード ヴィレッジ』のVR版を公式リリースするまでに約2年を要したのに対し、今回は非公式モッダーが発売後わずか数週間で動作するVR Modを完成させた格好だ。praydogのREFrameworkはRE Engineで動作する複数のバイオハザード作品に対してVR対応を実現してきた実績を持つが、今回Talemann1982がモーションコントローラーの対応を先行して担ったことで、コミュニティ内では「公式VRモードが来る前にすでに遊べる」と好意的に受け止められている。
なお現時点でカプコンは『バイオハザード レクイエム』の公式VRサポートについていかなる発表も行っていない。Talemann1982はNexus Mods上にて引き続きアップデートを続けるとしており、今後のModの進化が注目されるところだ。
『バイオハザード レクイエム』はPS5 / Xbox Series X|S / Nintendo Switch 2 / PC(Steam)向けに発売中。
