
映画『Final Destination: Bloodlines』(ファイナル・デスティネーション:ブラッドラインズ)が全世界で累計2億8,010万ドルの興行収入を記録し、シリーズ過去最高のヒット作となった。2025年5月16日に公開された本作は、国内で1億3,480万ドル、海外で1億4,530万ドルを売り上げ、前作『The Final Destination』を大きく上回る結果となっている。批評家からの評価も高く、ロッテン・トマトでは92%の支持率を獲得。CinemaScoreでもB+という好意的な評価を受けた。
一方で、上映中の劇場で思わぬアクシデントも発生している。アルゼンチン・ラプラタ市の映画館では、5月19日の『Bloodlines』上映中に天井の一部が崩落。観客の29歳女性が破片により膝を負傷する事故が起きた。劇中の演出と勘違いし、最初は音響効果の一部だと思ったという証言もあり、現実とフィクションが交錯する出来事として報道各社の注目を集めている。女性は病院で治療を受け、劇場側の対応について法的措置を検討しているという。
『Final Destination』シリーズは、「予知夢により事故を回避した若者に、死の連鎖が襲いかかる」という独自の演出スタイルで知られ、本作も日常的な物が“死のトリガー”となるピタゴラスイッチ的恐怖を極めた演出で観客を魅了。興行面、評価面の成功に加え、現実のアクシデントまで巻き起こす形となった『Bloodlines』は、シリーズの存在感をさらに高める結果となった。