2025年以降公開予定のホラーゲーム映画化作品まとめ。『Five Nights at Freddy’s』続編やリブート版『バイオハザード』など

2025年、ホラーゲームを原作とした映画の公開や制作発表が相次いでいる。『Until Dawn』や『Five Nights at Freddy’s 2』といった大作から、『8番出口』『DREDGE』といった話題作まで、多様なタイトルがスクリーンへと展開されつつある。本稿では、その中から注目すべき12本を紹介する。

1.『Until Dawn(アンティル・ドーン)』

Supermassive Gamesのインタラクティブホラーゲームを原作とする実写映画が、2025年4月25日に公開された。監督は『ライト/オフ』のデヴィッド・F・サンドバーグで、脚本はゲイリー・ドーベルマンとブレア・バトラーが担当。物語は新たな登場人物たちが恐怖のタイムループに巻き込まれるというオリジナルストーリーとなっており、ゲームの世界観を拡張する形で描かれている。キャストにはエラ・ルービン、マイケル・チミノ、オデッサ・アジオン、ジヨン・ユウ、ベルモント・カメリ、ピーター・ストーメアなどが名を連ねる。

2.『Five Nights at Freddy’s 2(ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ2)』

2025年12月5日公開予定の映画『Five Nights at Freddy’s 2』は、前作の成功を受けた続編。監督はエマ・タミが続投し、ジョシュ・ハッチャーソンやマシュー・リラードらが再び出演。物語は、フレディ・ファズベアーズ・ピザの新たな恐怖を描き、バルーンボーイなど新たなアニマトロニクスが登場する。前作よりもスリルと恐怖が増した作品となっている。

3.『Return to Silent Hill(リターン・トゥ・サイレントヒル)』

映画『Return to Silent Hill』は、コナミのホラーゲーム『サイレントヒル2』を原作とし、クリストフ・ガンズ監督が再びメガホンを取った作品。主人公ジェームズ・サンダーランド(ジェレミー・アーヴィン)は、亡き妻から届いた謎の手紙に導かれ、霧に包まれた町サイレントヒルを訪れる。そこで彼は、過去の罪と向き合いながら、現実と幻想の境界が曖昧になる恐怖に直面する。象徴的なクリーチャー「レッドピラミッドシング」も登場。

4.『8番出口』

2025年8月29日公開の映画『8番出口』は、KOTAKE CREATEによる同名のインディーゲームを原作とした実写作品。監督・脚本は川村元気が務め、主演は二宮和也が「迷う男」を演じる。物語は、無限にループする地下通路で“異変”を見つけながら「8番出口」を目指すという、ゲームのシンプルなルールを基にしている。映画では、オリジナルのストーリーが展開され、観客を不穏な空間へと誘う。第78回カンヌ国際映画祭のミッドナイト・スクリーニング部門にも正式招待され、注目を集めている。

5.『Bendy and the Ink Machine』

映画『Bendy and the Ink Machine』は、2017年にリリースされた同名のインディーゲームを原作とする実写ホラー作品である。監督は『トロール・ハンター』『ジェーン・ドウの解剖』で知られるアンドレ・ウーヴレダルが務め、Radar PicturesとDouble Down Picturesが制作を担当している。物語は、元アニメーターのヘンリー・スタインが、かつて勤めていたJoey Drew Studiosを再訪し、インクにまみれた恐怖と対峙する様子を描いている。原作ゲームの不気味な雰囲気と心理的恐怖を忠実に再現しつつ、映画ならではの新たな演出が加えられている。公開日は未定だが、2026年の公開が予定されている。

6.『Dead by Daylight』

映画『Dead by Daylight』は、カナダのBehaviour Interactiveが開発した非対称型マルチプレイホラーゲームを原作とする実写作品である。プロデューサーには『ソウ』シリーズのジェームズ・ワンと『パラノーマル・アクティビティ』のジェイソン・ブラムが名を連ねている。現在、脚本の制作が進行中であるものの、公開時期は未定。ゲームの持つ緊張感と恐怖を、映画としてどのように再構築するのか注目されている。

7.『Resident Evil(バイオハザード)』

2026年9月18日に公開予定の映画『Resident Evil(バイオハザード)』は、カプコンの人気ホラーゲームを原作とした新たな実写リブート作品である。監督・脚本は『バーバリアン』で高評価を得たザック・クレッガーが務め、シェイ・ハッテンと共同で脚本を手がける。本作は、ゲームの原点に立ち返り、プレイヤーが感じる緊張感や恐怖を忠実に再現することを目指している。ソニー・ピクチャーズが配給を担当し、コンスタンティン・フィルムやPlayStation Productionsなどが制作に参加している。主演には『ユーフォリア』で知られるオースティン・エイブラムスが起用される可能性が報じられている。

8.『DREDGE』

映画『DREDGE』は、2023年に発売された同名のインディーゲームを原作とする実写作品。制作は『ソニック・ザ・ムービー』を手がけたStory Kitchenが担当し、開発元のBlack Salt Gamesと協力している。物語は、孤独な漁師が霧に包まれた群島で釣りを続けるうちに、海中に潜む異形の存在や狂気に満ちた現象に巻き込まれていく様子を描く。本作は、H.P.ラヴクラフトのコズミックホラーとアーネスト・ヘミングウェイの文体を融合させた「水上のシックス・センス」とも評されており、ゲームの不穏な雰囲気を忠実に再現しつつ、映像ならではの恐怖演出が期待されている。公開日は未定。

9.『The House of the Dead』

映画『The House of the Dead』は、セガのアーケード用ゾンビシューティングゲームを原作とした実写作品。監督・脚本は『バイオハザード』シリーズで知られるポール・W・S・アンダーソンが務め、物語は『The House of the Dead III』がベース。主人公のリサ・ローガンとダニエル・キュリアンが、ゾンビの蔓延する研究施設で生存をかけた戦いに挑む様子が描かれる。本作は、2025年中頃から後半にかけての撮影開始を予定しており、公開日は未定。

10.『Outlast(アウトラスト)』

映画『Outlast(アウトラスト)』は、カナダのゲームスタジオRed Barrelsが開発した同名のサバイバルホラーゲームを原作とする実写作品。制作は『ソウ』シリーズで知られるLionsgateが担当し、脚本は原作ゲームのライターであるJ.T.ペティが務める。物語は、匿名の内部告発を受けて人里離れた精神病院「マウント・マッシブ・アサイラム」に潜入したフリージャーナリスト、マイルズ・アップシャーが、非人道的な実験や異形の存在に直面しながら脱出を試みる姿を描いている。ゲームの特徴である一人称視点や暗視カメラを活用した演出が、映画でも再現される予定。公開日は未定だが、2025年の公開が予定されている。

11.『Poppy Playtime(ポピー・プレイタイム)』

映画『Poppy Playtime(ポピー・プレイタイム)』は、インディーゲームを原作とした実写ホラー作品。Mob EntertainmentとLegendary Pictures、Angry Filmsが共同で制作を担当する。物語は、かつて栄えた玩具メーカー「Playtime Co.」の元従業員が、謎の手紙に導かれ、廃墟となった工場を再訪するところから始まる。そこで彼は、ハギーワギーやマミーロングレッグスなど、生命を持ったおもちゃたちと対峙しながら、工場の秘密を解き明かしていく。本作は、ゲームの世界観を踏襲しつつも、独自のストーリーラインを展開する予定。

12.『Iron Lung(アイアン・ラング)』

映画『Iron Lung(アイアン・ラング)』は、デイヴィッド・スメイションが開発した同名のインディーゲームを原作とする実写ホラー作品。監督・主演は人気YouTuberマーク・プリヤーが務め、彼の初監督作品として注目を集める。物語は、赤い月の海に沈んだ潜水艇の中で、外界と遮断された状態で未知の恐怖に直面する主人公の姿を描いている。ゲームの閉塞感と緊張感を忠実に再現しつつ、映像ならではの演出が加えられる模様。公開日は未定。

2025年以降は、ホラーゲームの映画化作品が目白押dし。ゲームファンやホラーマニアは見逃せないことだろう。各作品がどのように原作の恐怖を映像化するのか、期待が高まるばかりだ。