「この楽園は異常ですか?」染谷将太主演ヒューマンサスペンス『廃用身』2026年5月公開決定

俳優の染谷将太が主演を務める映画『廃用身』が、2026年5月にTOHOシネマズ 日比谷ほか全国で公開されることが決定。あわせて、ティザービジュアルが解禁された。

本作は、在宅訪問医の経験を持つ作家・久坂部羊による同名の小説デビュー作を実写映画化したヒューマンサスペンス。出版当時、その過激な設定から「映像化不可能」とも称された衝撃作が、満を持してスクリーンに登場する。タイトルの「廃用身」とは、麻痺などにより回復の見込みがない手足を指す言葉。物語では、この廃用身をめぐる画期的な“幸福実験”の行方が描かれる。

主演の染谷将太は、理想を追い求めるあまり、合理性と狂気の狭間へと踏み込んでいく医師・漆原糾を演じる。監督・脚本は、ベルリン国際映画祭などで高い評価を得てきた吉田光希。吉田監督が学生時代に原作と出会って以来、20年にわたり構想を温め続けてきた渾身の企画となる。

解禁されたティザービジュアルには、車椅子の老人たちが芝生の上で風船遊びをする穏やかな光景が俯瞰で捉えられている。しかし、そこには「この楽園は異常ですか?」というコピーとともに、手足を欠いた老人の姿や、意図的に画数を欠いたタイトルロゴが配されており、日常の裏側に潜む不穏な空気を感じさせる仕上がりとなっている。

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映画『廃用身』は、2026年5月TOHOシネマズ 日比谷ほか全国公開。

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