
ゲームパブリッシャー2P Gamesは、Orca Layout開発による超自然サスペンスアドベンチャーゲーム『億のおく』を、日本時間2025年8月26日にPC(Steam)で配信開始した。本作は定価1,400円(税込)で、発売記念として9月9日までの期間限定で10%オフとなる1,260円(税込)で販売されている。
本作の物語は、ある夜、主人公・呂璇(リョセン)が真夜中に目覚めると、胸が血に染まり、手のひらに奇妙な黒い穴が現れたことに気づく場面から始まる。そしてその穴からは人間社会の価値を超える“一億の富”が這い出し、不気味なショックの中でその“富”をめぐり奇妙な怪物たちが彼女へ襲いかかる展開へと動き出す。

本作は、好評を博した2021年発売のサスペンスアドベンチャーゲーム『ザ・クロノ・ジョッター(The Chrono Jotter)』の世界観を継承しており、前作から続く深淵な物語世界の拡張として位置づけられている。プレイヤーは鷺城と呼ばれる、一年中雨に閉ざされた現代的な沿岸都市を舞台に、手のひらに宿る“一億の富”の謎を追い、都市の隠された超自然の闇へと踏み込んでいく。

ゲーム内には、群れを成して“富”を狙う怪物たちが登場する一方で、呂璇が窮地に陥ったときには、全身を白い毛で覆われ、上半身はしなやかで女性的な容姿ながら動物のようなたくましい下半身を併せもつ謎の存在が彼女を救う場面も描かれている。その存在は愛らしさと忠実さを備えつつ、強烈な破壊力も秘めており、その真意が物語の鍵となる。

ゲームの進行では、数十カ所に及ぶスポットの探索が展開され、スマートフォン機能を用いたターゲット追跡や、キャラクターや怪物情報の収集と分析によって物語の進行が支援されるシステムが導入されている。収集した“一億の富”は取引や交渉の材料として用いられ、プレイヤーの選択と管理がストーリーの分岐やマルチエンディングに直結する仕組みとなっている。

また、Steamストア上では本作単体に加え、『The Chrono Jotter』とのバンドルも展開されており、両作品を同時購入することで早期割引および特別価格が適用される。
『億のおく』は、PC(Steam)にて配信中。