『サイレントヒル』と『FIFA 98』が融合した『FEAR FA 98』の新たなデモ版が配信開始。斧、ハサミ、注射器、悪魔召喚…なんでもありの血みどろホラーサッカー

Steamで現在開催中の「Zombies vs. Vampires Fest 2025」に合わせて、『FEAR FA 98』の新たなデモ版が公開された。本作は、1990年代のサッカーゲーム『FIFA 98』をベースに、『サイレントヒル』や『マンハント』といったホラー要素を混ぜ込んだ、まさに“狂気のスポーツゲーム”だ。開発を手がけているのは、スペインのインディー開発者Jacob Jazz氏とCelery Emblem™。クセの強いインディータイトルを得意とするチームによる、ぶっ飛んだ新作だ。

ゲームの舞台は、懐かしいブラウン管テレビ風の画面で再現された架空のサッカー大会。だが、見た目とは裏腹に内容は極めて異常だ。プレイヤーはナイフや斧、注射器といった武器を駆使し、ボールではなく敵選手の頭をゴールに叩き込む。フィールドにはゾンビや悪魔が出現し、爆発する罠や召喚ギミックまで登場する。ゴールキーパーが怪物だったり、スタンドに地獄の業火が燃え盛っていたりと、見た目のインパクトも強烈だ。

デモ版では、1人プレイ用のサッカーモードに加えて、ローカル対戦(2人プレイ)モードが搭載されている。さらに今回のアップデートで、堕天使が世界を救うという謎のストーリーが展開される「アドベンチャーモード」も追加された。ゾンビ映画のような不気味さと、90年代アーケードゲームの空気感が絶妙に混ざり合っており、ただのネタゲーに終わらせない完成度を見せている。

この奇天烈な作品は、Kickstarterでのクラウドファンディングを経て制作が進められている。目標額5,000ユーロに対し、見事に支援を集めて達成済み。支援者にはゲーム内で使えるスペシャルキャラやサウンドトラックなどのリワードも用意されている。

正式なリリース日はまだ「近日登場」とされているが、すでに公開されているデモ版でその片鱗を体験できる。気になる方はぜひプレイしてみると良いだろう。

尚、ゾンビ・吸血鬼をテーマにしたイベント「Zombies vs. Vampires Fest 2025」は、5月26日から6月2日までの期間限定で開催中だ。

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