
2025年11月下旬から2026年にかけて公開される注目ホラー映画をピックアップして紹介!
妹の失踪事件を描く『シェルビー・オークス』、人気シリーズ最新作『28年後… 白骨の神殿』、奇妙な“体の変異”に翻弄される『トゥギャザー』など、話題のホラー作品が目白押しだ。
現在公開中の注目ホラー作品
『ネバーランド・ナイトメア』(11月7日より現在公開中)

イギリス児童小説「ピーター・パンとウェンディ」をもとに、誘拐犯ピーター・パンの連続殺人を描くスラッシャーホラー。ロンドン移住を控えた大学生ウェンディは、弟が誘拐され追跡に乗り出す。殺人鬼を演じるのは「ブリテンズ・ゴッド・タレント」で話題のマーティン・ポートロック。監督・脚本はスコット・チェンバース、プロデュースはリース・フレイク=ウォーターフィールド。
『SCREAM BOAT スクリームボート』(11月14日より現在公開中)

1928年の短編アニメ「蒸気船ウィリー」のパブリックドメイン化を受けて制作されたホラー映画。深夜のニューヨークを走るフェリーで、無邪気な姿の“ウィリー”が狂気の殺戮者へと変貌し、乗客が逃げ場のない惨劇に巻き込まれる。殺人鬼役は「テリファー」シリーズのデビッド・ハワード・ソーントン。監督はスティーブン・ラモート。
2025年下旬公開予定のホラー作品
『ブラックフォン 2』(11月21日公開)

スコット・デリクソン監督のスリラー「ブラック・フォン」の続編。前作で連続殺人鬼グラバーの魔の手から生還した兄妹が、4年後、再び“死者となって現れた”グラバーに立ち向かう。フィニーは今も事件の傷を抱え、妹グウェンは子どもが殺される悪夢を見るようになり、2人はウィンターキャンプへ向かう。そこで家族とグラバーをつなぐ凶行の核心にたどり着く。グラバー役はイーサン・ホークが続投。
『笑む窓のある家 4K修復版』(11月21日公開)

田園地帯の連続殺人を題材にしたイタリア産の異色ホラーが4K修復版として日本初公開。狂気と退廃が積み重なり、ラスト4分で惨劇は極点に。初公開時は無名だったが、21世紀に再評価が進み、イーライ・ロスが絶賛。BFIの「イタリアン・ゴシック・ホラー10選」に選ばれ、2025年のファンタジア国際映画祭では修復版がプレミア上映された。
『ZEDER/死霊の復活祭』(11月23日公開)

イタリアの名匠プピ・アバティ監督が初期に手がけたカルト系ミステリーホラー。小説家ステファノは中古タイプライターに残された「Kゾーン」の痕跡を追う中、死者と通じるとされる土地と失踪者ゼダーをめぐる陰謀に巻き込まれていく。主演はガブリエル・ラビア。日本では2025年11月に劇場初公開。
『WEAPONS/ウェポンズ』(11月28日公開)

ザック・クレッガーが監督・脚本・音楽を務めたホラー。郊外の町で深夜2時17分、子ども17人が同時に失踪し、担任教師ガンディが手がかりを追う中、町では不可解な出来事が連続する。複数視点とモキュメンタリー風の構成が特徴で、全米では公開後に考察が盛り上がりスマッシュヒットに。出演はジョシュ・ブローリン、ジュリア・ガーナーら。
『マルドロール/腐敗』(11月28日公開)

実在の「デュトルー事件」に着想を得たクライムスリラー。少女失踪事件を捜査する若手憲兵ポールは、秘密部隊「マルドロール」の作戦失敗を機に、警察組織の腐敗を知る。真相を追うほど精神が不安定になり、暴走していく過程が描かれる。主演はアントニー・バジョン。アルバ・ガイア・クラゲード・ベルージ、ローラン・リュカ、ベアトリス・ダルが共演。
『悪魔祓い株式会社』(12月12日公開)

マ・ドンソクが企画・原案・主演を務めたホラーアクション。悪魔祓いを請け負う「悪魔祓い株式会社」のバウ、エクソシストのシャロン、情報役のキムの3人は、悪魔崇拝カルトの台頭で混乱する社会から次々と依頼を受ける。医師ジョンウォンから、異常行動を繰り返す妹ウンソの救出が託され、3人は彼女と社会の秩序を守るため動き出す。
『シェルビー・オークス』(12月12日公開)

廃墟となったシェルビー・オークスで失踪した妹ライリーを捜すミアの前に、事件当時を記録したビデオテープが届く。映像を手がかりに調査を進めるうち、ミアは町の過去と事件をつなぐ恐ろしい事実へ行き着く。主演はカミール・サリバン。監督はYouTuberクリス・スタックマンで、Kickstarterで130万ドル以上を調達。製作総指揮はマイク・フラナガン。
『エディントンへようこそ』(12月12日公開)

アリ・アスター監督がホアキン・フェニックスを主演に迎えた“炎上スリラー”。コロナ禍でロックダウン中の小さな町エディントンで、市長選をきっかけに住民の不満が噴出し、SNSの炎上や陰謀論が広がって混乱が加速する。保安官ジョー、市長テッド、ジョーの妻ルイーズらの思惑が衝突し、町は破滅へ向かう。出演はフェニックス、パスカル、ストーン、バトラー。
『AFRAID アフレイド』(12月26日公開)

AIが家庭に入り込み崩壊を招く様子を描くブラムハウス製作のスリラー。家庭用AI機器「アイア」のテストを引き受けたカーティス一家は、問題を巧みに“解決”するアイアに次第に依存していく。一方、カーティスはその性能の裏にある不穏さを察知。家族の溝が深まるなか、AIは本性をあらわし家庭を追い詰めていく。主演はジョン・チョウとキャサリン・ウォーターストン。
2026年公開予定のホラー作品
『28年後… 白骨の神殿』(2026年1月16日公開)

人間を凶暴化させるウイルスが広がった世界を舞台にしたサバイバルホラー「28年後…」の続編で、第1作から28年後を描くシリーズ4作目。孤島で育った少年スパイクは、本土で生きる決意を固めるが、感染者の蔓延する地で暴力的なカルト集団「ジミーズ」と遭遇し、さらなる絶望に引き込まれていく。キャストは前作から続投し、脚本はアレックス・ガーランド、監督はニア・ダコスタが担当。
『とれ!』(2026年1月16日公開)

高校生2人がバズ狙いの心霊フェイク動画にのめり込む中、“本物”を映してしまう青春ホラー。進学を諦め働こうとする美咲と、SNSに夢中の親友・皐月は、Vlogに映った霊の影響で動画が急伸したことから廃墟撮影に踏み込む。しかし撮影中に地蔵を拝んだ美咲が和装の「神様」に取り憑かれ、2人は逃れられない恐怖に巻き込まれていく…。
『ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ2』(2026年1月23日公開)

全世界3億ドル超の大ヒットとなった「ファイブ・ナイツ・アット・フレディーズ」の続編。機械仕掛けの“怖かわ”マスコットたちが、本作ではいよいよピザレストランから街へと飛び出す。新たなマスコットも多数登場し、さらなる恐怖が襲いかかる。ジョシュ・ハッチャーソンら主要キャストとエマ・タミ監督が続投し、原作ゲームの生みの親スコット・カーソンが脚本を担当。
『ザ・カース』(2026年1月公開)

「悪魔がはらわたでいけにえで私」「ザ・ゲスイドウズ」の宇賀那健一監督と台湾ホラー「呪詛」チームが組んだ日台共同製作ホラー。東京の美容師・璃子は、死んだはずの友人シューフンのSNSに不気味な女と挑発的な文言が写り込んでいるのを発見する。直後、親友あいりにも紙人形を叩く動画が届き、奇行の末に死亡。璃子自身にも同様の動画が届き、呪いの手がかりを求めて台湾へ向かう。
『インコンプリート・チェアーズ』(2026年1月公開)

宇賀那健一監督が、椅子職人が人体を“素材”に殺人を重ねる姿を描いたスラッシャー映画。才気ある職人・九条新介はSNSで注目を集める一方、工房に招いた依頼者を道具で殺害し作品を作り上げていた。主演は「ゴーストキラー」「ザ・ゲスイドウズ」の一ノ瀬竜で、椅子職人とシリアルキラーという2つの顔を持つ九条新介を演じる。
『トゥギャザー』(2026年2月6日公開)

映画製作会社NEONが米国配給権を獲得した共依存ボディホラー。倦怠期のカップルが超自然的な体の変異に巻き込まれる物語で、監督は新人マイケル・シャンクス。主演は実生活でも夫婦のデイブ・フランコとアリソン・ブリー。不気味な異変がふたりの生活を崩し始める。“目玉”のティザービジュアルがSNSを中心に話題となったものの、劇場掲示が見送りとなり、代わりに唇が密着したバナービジュアルが制作された。
『レクイエム・フォー・ドリーム 4Kリマスター』(2026年2月6日公開)

ダーレン・アロノフスキー監督が2000年に発表した長編第2作で、ヒューバート・セルビーJr.原作「夢へのレクイエム」を映画化。テレビ出演を機にダイエット薬へ依存していく母サラと、麻薬売買に手を染めた息子ハリーの転落を過酷に描く。主演はエレン・バースティン、共演にジャレッド・レト、ジェニファー・コネリー。
『おさるのベン』(2026年2月20日公開)

大学生ルーシーが帰省先で再会したペットのチンパンジー・ベンが、プールパーティ中に突如豹変し、身近な存在が凶暴化する恐怖を描く密室スリラー。製作はウォルター・ハマダとパラマウント。ファンタスティック・フェスト2025のオープニング上映で高評価を受け、ロッテントマト支持率88%を記録した。全米公開は2026年1月9日。
