【今日は何の日?】『バイオハザード2』発売から27年。ラクーンシティを襲った恐怖の歴史を振り返る

27年前の1998年1月29日、カプコンはPlayStation向けに『バイオハザード2』を発売した。本作はシリーズ2作目となるナンバリングタイトル。後にNINTENDO64、ドリームキャスト、Windows(PC)、ニンテンドーゲームキューブ向けにも移植された。

舞台は洋館からラクーンシティへ。地獄と化した街で生還をかけた戦いに挑む

『バイオハザード2』の舞台は、アメリカ中西部の架空の都市ラクーンシティ。前作『バイオハザード』での洋館事件から数ヶ月後、ラクーンシティはアンブレラ社が開発したT-ウィルスの漏洩により、ゾンビや怪物が徘徊する地獄と化していた。プレイヤーは、新米警官レオン・S・ケネディと、兄を探す大学生クレア・レッドフィールドの二人の主人公を操作し、絶望的な状況からの生還を目指す。警察署や下水道、研究所などのローケーションで構成されるラクーンシティが舞台となったことで、前作の閉鎖的な洋館よりも規模が大きくなった。

今作では新たに「ザッピングシステム」を採用。主人公2人の視点が交錯する

前作同様に2人の主人公で進行する本作では、どちらかを選んでゲームをクリアすると、もう一方の主人公の「裏シナリオ」をプレイすることが可能。表シナリオの行動が裏シナリオに影響を与える「ザッピングシステム」が採用された。さらに裏シナリオをクリアすると、隠し武器などのおまけ要素が解禁された状態で表シナリオをプレイすることができる。他にも、デュアルショックに対応した同作「バイオハザード2 デュアルショックVer.」では、「エクストリームバトル」という本編とは別のミニゲームも追加された。

2019年にはリメイク版「バイオハザード RE:2」が登場

2019年1月25日には、同作のリメイク版「バイオハザード RE:2」がPS4、PC(Steam)、Xbox One向けに発売された。本作はカプコン独自のゲームエンジンによってフルリメイク。グラフィックが向上し、サウンドも強化されたことで恐怖の輪郭がより鮮明となった。また本作では肩越しの三人称視点を採用するなどゲームシステムも刷新。オリジナル版にあった「ザッピングシステム」は廃止されたものの、表シナリオと裏シナリオは、1stシナリオと2ndシナリオという形で健在している。

27年という歳月が経過した今でも、風化することなく恐怖の灯火を燃やし続ける『バイオハザード2』。本作のみならずシリーズを通してその人気は絶えることを知らない。

バイオハザードシリーズといえば、ゲームの枠を超えて映画作品も展開しており、最近では映画「バイオハザード」の再リブート版を企画していることが明らかになった。「バーバリアン」のザック・クレッガーを監督・脚本に迎え、初代ゲームを忠実に映画化するという。バイオハザードの映画シリーズでお馴染みのコンスタンティン・フィルムと、ソニーのPlayStation Productionsによる共同製作になるとのことで、どのようなテイストの映画に仕上がるかにも注目だ。