インディーゲーム『8番出口』が実写映画化されることが決定した。2023年にPC(Steam)ゲームとしてリリースされ、瞬く間に社会現象となったこのゲームは、プレイヤーが無限にループする地下通路で異変を探しながら「8番出口」を目指すというシンプルながらも不気味な設定で、多くのファンを魅了した。ゲームの開発者であるKOTAKE CREATE氏が一人で制作したこの作品は、全世界で140万ダウンロードを突破し、YouTube上での関連動画の総再生回数は1億回を超えるなど、その人気は国内外を問わず広がっている。
映画『8番出口』は、東宝の配給で2025年に全国の劇場で公開される予定。映画化にあたり、原作の世界観や雰囲気を忠実に再現することが重視されており、ゲームファンにとっても納得のいく仕上がりとなることが期待されている。KOTAKE CREATE氏は、「ストーリーが無いゲームをどう映画にするのかと思っていたが、映画として面白いものになっている」とコメントしており、撮影現場を見学した際には、ゲーム内の地下通路やスーツ姿の男が実写で再現されていることに感動したという。
予告映像では、無機質な白い地下通路が蛍光灯に照らされ、プレイヤーが何度もすれ違うスーツ姿の男が登場するシーンが描かれている。通路の壁には「異変を見逃さないこと」「異変を見つけたら、すぐに引き返すこと」「異変が見つからなかったら、引き返さないこと」「8番出口から外に出ること」といった不思議な案内が掲示されており、これらの指示に従って進むことで、プレイヤーは無限ループから抜け出すことを目指す。映画では、この不気味な世界観がどのように映像化されるのかが注目されている。
『8番出口』は、プレイヤーが地下通路を進む中で様々な異変に遭遇し、それらを見逃さずに対処することで進行するゲームである。異変を見つけた場合は引き返し、見つからなかった場合はそのまま進むというシンプルなルールだが、その中に潜む恐怖や不安感がプレイヤーを引き込む。ゲーム内では、通路に設置されたコインロッカーや証明写真機など、現実の地下鉄駅にありそうな要素がリアルに再現されており、これらが映画でもどのように描かれるのかが楽しみだ。
映画化にあたり、原作ゲームには無かった新たな要素も追加される予定。例えば、ゲーム内では単なる背景として存在していたコインロッカーや証明写真機が、映画ではストーリーの一部として重要な役割を果たす可能性がある。また、映画独自のキャラクターやエピソードが追加されることで、原作ファンだけでなく、新たな観客層にも楽しんでもらえる作品となることが期待されている。
映画の公開日は2025年で、具体的な日程はまだ発表されていないが、全国の主要劇場での上映が予定されている。